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one to one的なサイトを否定するものではない。私自身数少ないリスナーが聞いてくれていた時代のことを忘れることはないであろう。いや、あれが根本に必ずある。ただ番組制作しているだけのパーソナリティから、「手紙が全然来ませんね」と皮肉られながらもその状況に退歩しなかったことが、支えか。そもそもラジオは反響を期待しながら行うものではないし、サイレントリスナーは存在しているはずだ。とはいうものの、やはり実際にリアクションがないと制作側は不安になってしまう。インターネットのいいところはビデオリサーチが自分で出来てしまうところ。これは素晴らしい。サイレントリスナーの数が把握できるのだ。実は既存の媒体以上に広告主に対して、信憑性のあるデータを提示できるメディアなのである。
だが趣味の段階で継続していく際に必要なものとして、どこで一線を引くか?ということである。たとえばアマチュアミュージシャンの楽曲をラジオで流しているところは多いだろう。制作側にとってはラジオのBGMになるので、願ったりかなったりのタイアップになると思うんだけど、ミュージシャン側の立場に立って考えてみよう。こうした番組を実際に配信して一番恐ろしい事態が、ミュージシャンばっかり聞いている、といった状態だ。結構アクセスあるなと思ってみると実は一般のリスナーはほとんど聞いてなく、プレイヤー側ばかり聞いている、という状態だ。プレイヤーとプレイヤー候補(番組に出たい)ばかりが聞いている・・・といった状態になりかねない。少なくてもトップページでジャケ写やプロフィールなどを提示しない限り、一般ユーザーが番組をクリックする率は極めて低い。なのでアマチュアミュージシャンの番組を制作する際は下の項目に留意すべきだ。
なので趣味レベルで、アマチュアミュージシャンの射幸心を煽る番宣は失礼にあたると思う。ミュージシャンがプロ志向なのであれば、そのあたりのサイトにおけるスタンスや集客力を明確にして楽曲募集するのがスジだと思う。その上でお互いの共通認識があれば、どんどんすればいい。ただミュージシャンからのレスポンスばかり多くて、実はサイレントリスナーはほとんどいなかったという番組は、果たしてミュージシャンに何を提供できたのか、課題が残る。 |