個人・小資本情報発信概論

20世紀、僕は衆愚の中で付和雷同を強要され、それに同化する最大限の努力をした。コミュニズムの掟、それは偏差値で換算される人間の価値。少年の頃からその違和感を全面的に感じ取ってしまっていた。自らを差別化、記号化させる道へ。それは自らを「個」と認めることと、一つ一つの他者をすべて「個」として見る目を養うことに始まった・・・。

act.3 検索エンジンに登録しろと判を押したように書いてあるが

 ホームページ作りました。アップロードしました。これであなたも全世界に情報発信始めましたね。でもあなたのホームページのURLは誰も知りません。そこで検索エンジンに登録しましょう・・・

まぁおおむねこんな文言でホームページ制作教則本に書いてあることだろう。少しでも多くの検索エンジンに登録したところで、人は見に来るようになるか?答えはスーパー「否」。大体作り手はみなこのような教則本読んで判を押したように同じことするわけだから、新しいホームページが作られる分、キーワード検索で検索される競争率も高くなっていってるわけ。しかもそこにつけこんだ検索エンジンの数自体も多くなっていて、実は検索エンジン自体もプロモーションしないといけないので、この検索エンジンの作り手自体も普通のホームページ作っている人と同じような宣伝のやり方をしている。つまりご新規の検索エンジンほどサイトビジターは先細っている。しかし登録代行屋さんも見込み客への立証として少しでも多くの検索エンジン載せて数増やした方が商策上得策なので、お客さんの効果など露知らずでどんどん登録できる検索エンジンの数を増やすのである。したがって数多くの検索エンジンに登録してもあまり効力は無い。上はセオリーのように見えてセオリーにあらず。一発太郎やAccessup.orgで負担軽減してとりあえずメインと思われるようなところに登録しておくぐらいだろう。Accessup.orgも100もの検索エンジンに登録してくれるので便利なようだが、この登録できる検索エンジンも別にその検索エンジン自体が影響力があるかどうまでは、それほど考慮されていない。個人運営なので、うざい検索エンジン登録=メルマガ登録が同時に施されてしまうような検索エンジンははしょられている。健全運営してそうな検索エンジンのみに登録できるようにしてある。だからこれもあまりアテにあらない。精神衛生上「やるだけのことはやった」と自分に言い聞かせるぐらいの効用はあるけどね。

では実践的な検索エンジン登録テクニックを披露しよう。これは日頃KZI.COMのアクセス解析の結果見えてきたものを初公開する。あくまでも私見です。
 まず具体的テクニックとして、
 (1)Yahooに掲載されろ。
 (2)METAタグ重要。
 (3)LINKされる重要性。
を具体的に説明しよう。まず(1)は説明要らずだろう。結局ディレクトリに掲載されるのが1番いい。もう1つLYCOSもディレクトリあるが、基本ECや商用サイトはダメ。しかし地域情報発信系なら見込みありそう。これもYahoo同様厳しい審査が待っていてナシのつぶての可能性が強い。Yahoo掲載のための情報交換ページが2,3あるのだがこれがとにかく感じ悪い。BBSにわらをもすがる思いで自分のサイトを見てご意見ください、って書き込んで自称HP評議委員会の人たちがボロクソにけなすレスがつくというもの。しまいには作ってる方も「そんな言い方は無いでしょう!」みたいな泥仕合になったりしているんだけど、そもそもホームページ公開すれば、デザインやコンセプトなどでとやかく言われるのは世の常。そんなことぐらいでめげたり逆上してるぐりいなら情報公開やめろって思うんだけどな。そもそもact.1に話もどるんだけど、「何のためにホームページやるの?」「Yahooに登録するため」かっつーの。でも確かに「インターネット=Yahoo」と思っているウチの親父のような世代の人は頑(癌?)として多いので、避けては通れない。あとねMSNサーチ使ってる人も多いね。これもIEのデフォルトそのまま引きずったままなんだろう。これも侮れない。したがってサイトビジター増やすんなら、これも避けては通れない。テクニックってほどでもないかもしれないけど、ホントに自分が1番見せたい部分でダメならほかのページ(TOPより階層の下のページでもいい)を、他のカテゴリで推薦してみるというテもある。そこが登録されてうまくページでナビゲーションさせればTOPページに動員させることも不可能ではないだろう。又今登録されている方も更なる挑戦で、新しいカテゴリに第1階層より下のページをダメもとで推薦してみては?サーファーはそれぞれに違うわけだから、違った視点でいいと思われる可能性も出てきて登録されるかもよ。

 (2)のMETAタグはいわゆるHTMLの<HEAD>の部分に記述する検索エンジン対策のタグなんだけど、検索エンジン業界では「中堅」と思われるgooとinfoseekで機能するようになっているので、これも対応しておくべきだ。最近はインターネットの普及と相まってand検索やor検索をこなしている人が増えた。したがって合わせ技1本!でピンポイントでサイトビジターがやってくる可能性も強い。これはサイト運営側から見るとリピーター候補生だ。こうした大切なお客様を確保するためにもMETAタグは丁寧に吟味してwordをいれよう。重要度順に書いていくことは当然、TOPページにかかれていないがサイト全体で重要と思われるキーワードを落としてはいけない。合わせ技で来てくれる訪問者を想定してタグ内にたくさん書き込んでおいた方がいいだろう。

そして最後にYahooの最大の対抗馬google対策なんだけど、これに関してはLINK先を増やす、これ以外に無い。これは自分のサイトが同種の情報を扱っているサイトからLINKされればされるほど検索順位があがってくる。したがって他の検索エンジンに安易に掲載して終わり、というサイトには厳しいものがある。地道にそのジャンルで多方面にオンライン上でネットワークを築くなり、有益な情報を発表して、みんなから認めてもらったページが上にいくようになっているのだ。この話と連動するが、とある顧客から「検索エンジンに上位にランクされるにはどうしたらよいのか?」という質問を受けた。この答えの半分ぐらいが上の意見。そして残りの半分は「コンセプト」です。これも広義にこういうページ、狭義にこういうページといろいろに言えた方がいい。パン屋さんでも「あそこのフランスパンがおいしい」ということであれば、そのパン屋さんの狭義のコンセプトは「フランスパン」になることでしょう。つまりやってることの中でも特に「こだわっている部分」という個所が他サイトとの差別化になり、そこを考慮したMETAタグの記述方法や関連サイトとの相互リンクといったテクニックを経て、絞込みでの検索順位があがるのです。ただの「パン屋」それではたくさんありすぎるわけだから、どうやって抽出されるかは店側の戦略なわけです。サイトも要は同じことだと思うな。結局人と同じ事をやっててはダメ、オリジナリティがないと何でもダメなんです。翻って読み進めてきた諸君、どこがテクニックなんだ!といわれるかもしれない。これの答えはact.2の結論に通ずる。やっぱり長く続けて日々自分のサイトを愛でてやること。これ以外に結局無いと思う。