個人・小資本情報発信・運営マニュアル

 ホームページが出来たらまず最初にしなければならない作業が検索エンジンへの登録作業。確かに作った以上はプロモーションしていかないと人はサイトに集まりません。
 しかしいろいろ情報が錯綜しており、果たして「本当にそれだけでいいのか?」という疑問が拭えない方が多いと思います。ここではいろいろな段階別に検索エンジンへのアプローチを考えてみることにします。こちらではフォローできないような情報も、リンク先に豊富な情報が集まっている可能性もあるので参考にしていただきたいと思います。

→Yahoo、Google →他大手 →有象無象 →一括登録

Yahoo、Google
Yahoo! JAPAN

 言わずとしれた、日本で一番ホームページの閲覧者数が多いページです。とにかくそのブランド力はすごく、インターネット接続経験者で訪れたことが無い人はいないくらいのページです。翻って考えて見ると、ビギナーから上級者まで幅広い層を巻き込んでいるページです。
 検索エンジンというよりはディレクトリ・サービス。サーファーと呼ばれるエディターが厳選したページのみを掲載するリンク集というのが実体です。検索というよりは自分の興味のあるカテゴリーをクリックして下層に探していく方が多いのではないでしょうか?いずれにしても見てる人の数が尋常な数ではないので、カテゴリーにもよりますが、掲載されると多くの人をサイトに誘導することが出来ます。
 しかし掲載されることは生半可な事ではないらしく、よく「東大に入るのより難しい」と言われてます。これぐらいしか、例えようが無いようです。自己申請してもサーファーが見に来ることも無く、ナシのつぶてで終わることが多いようです。勿論掲載見送りには何の連絡もありません。
 先行逃げ切りのネット業界にあって(Yahoo自身もそうですが)、同じテーマやジャンルのサイトの場合、先発にかなりイイサイトがあると、まず載せてもらえません。
 趣味で運営しているサイトであれば、Yahooに掲載されることを目標に楽しんで頑張っていけるのでしょうが、営利運営のサイトにおいては掲載されないことが死活問題に繋がる部分でもあります。

どうしても掲載されたい営利サイトは・・・
 そこで企業サイト向けには登録審査費用52,500円(税込)で素早く審査してもらえる「ビジネス・エクスプレス」というサービスを2001年から開始しております。これはお金を払ったからといって必ず掲載されるサービスとは違うのでご注意ください。いわば受験料ですね。ただし再審査にはお金はかかりません。
 YahooもITバブルの崩壊を受けて、広告掲載料中心のビジネスモデルから、コミュニティサービスから収益を上げる利益構造への転換を図っている過渡期でもあるようです。
 Yahooの検索窓にキーワードを入れて、何も該当する結果が出ないと、「Google」の検索エンジンに飛び、検索結果が出ます。右の画像が右上に表示されますと、Yahooカテゴリ内に、そのキーワードに該当するサイトが無いことを示し、Googleでの検索結果が表示されます。
Yahoo!JAPANいろいろ

人為的=運が作用する不思議なディレクトリ。
 各カテゴリーの並び順はabc・・・、あいうえ・・・順です。これによってカテゴリー内に掲載サイトの多いサイトは有利不利が出てきます。キーワード検索に反応するのは、URLとタイトルとカテゴリーとサーファーが書いたコメントです。これなんかは運のみぞ知る世界であり、サーファーのセンスで閲覧者の多寡が決まってしまうケースもかなりあるとみていいでしょう。
 又、実際に深いカテゴリーに関しては期待してたほどアクセスは劇的に変化しません。どうしても劇的にアクセスを増やしたいのであれば、階層の浅いカテゴリー(TOPページに近いページ)に掲載されるしかありません。勿論浅ければ浅いほど掲載は困難になってくるでしょうから、戦略的にページを構築するしかありません。(→外部環境調査)

イレコミ情報
 弊社KZI.COM運営の「抱腹絶倒LIVE」ページがYahoo!に掲載されておりますが、カテゴリーはエンターティメント>芸能人、タレント>お笑い>リンク集と総合情報という第5階層に位置しております。
 コメントは、『ライブの模様をオンデマンドで配信。ネタ見せ人気投票も。』という簡潔に纏められた文章だと思います。これによる副産物として、Yahoo!で「ネタ見せ」と検索すると、このページだけがヒットするといった状況が生み出されました(2002年初頭現在)。お笑いスターを目指す若手が必ず通る道「ネタ見せ」(オーディション)を、インターネットに繋いでいる若手芸人が検索しないはずはありません。ということで弊社のネタ見せもだんだん盛況になりました。インターネット経由での応募が大変増加しました。
 又2001年の8月22日に「今日のおすすめ」に掲載されたのですが、その時の訪問者は2500ぐらいでした。関東地方は台風直撃の日だったのですが、このページの訪問者も嵐のように訪れて去っていきました(笑)しかし「今日のおすすめ」の威力は凄まじいです。

「Yahoo登録によるアクセス向上大作戦」
 Yahoo!JAPANは一番掲載へのノウハウが無いページで、巷間伝えられているほとんどの情報がオカルト的といってもいいでしょう。そのような状況の中、こちらのページでは活発に掲示板などでYahoo登録に向けての情報交換が行われており、最新の情報を入手することが可能です。
Google

 検索エンジンのニューウェーブながらロボット型の中では覇権を握った「Google」。「Yahoo」が2001年4月にページ検索を「Goo」から「Google」に提携先を替えたのは衝撃的でした。それ以来Googleの快進撃は続いてます。多くのポータルサイトがGoogleのエンジンを使用しております。Googleの支持率が高いのは、
(1)検索結果表示が異様に速い
(2)ユーザーの期待するページと検索結果の整合性が高い
の2点につきるのではないでしょうか。
 結局各検索エンジンがYahooとの競争でポータル化していったことと対照的に、基本性能を突き詰めて踊り出たのがGoogleでした。
 (2)に関しては独自の理論「PageRank」に拠るところが大きいでしょう。自分のサイトにリンクを貼ってくれている「被リンク数」がそのサイトの評価を決定します。「PageRank」は「PageRank」の高いサイトからリンクを貼ってもらうと、高くなります。
 又Googleがディレクトリーとして採用しているdmozに掲載されると、PageRankも向上します。
専任のボランティアが作っていく、ディレクトリー・サービス。なので審査〜反映まで時間がかかります。
「Google Toolbar」(英語版)
 なのでGoogleで検索されやすくするには、このPageRankを意識する必要性があります。
PageRankはInternetExplorerに搭載可能なGoogleツールバーを使用することによって、調べることが出来るようになります。
※日本語版もありますが、正確なPageRankが調べられません。英語版はPageRankの緑色のグラフにマウスポインタをあてると、10段階評価の「●/10」で表示されます。
その他大手
ディレクトリとロボットを併用。ユーザーの囲い込みに混沌とした状態が続く
 ディレクトリはYahoo!。ロボットはGoogleで決まり(或いはGoogleを知らずにYahooページ検索で使用されている方)、という人も多いと思いますが、まだまだ他の検索エンジンのユーザーも多くいらっしゃいます。次にあげるポータルサイトは利用者も多く、登録しておいて損の無いページばかりです。というか押さえておかなけばならないページといっても過言ではないでしょう。

「Goo」
 
NTT-X運営のポータルサイト。更にOCNプロバイダのポータルとしても利用されています。日本有数のロボット型検索エンジンで2001年夏から日本初のロボット型のディレクトリ・サービスも開始しております。

「infoseek」
 キーワード検索に強さを発揮するロボット型検索エンジンです。登録してから早ければ3日で反映される為、最新の情報を探す人にはうってつけのサーチエンジン。またここで良く検索されるキーワードはTOPページでも確認できるし、雑誌などにも掲載されていて社会を映し出しています。又、Metaタグにも対応しています。

「フレッシュアイ」
 登録できる検索エンジン。基本的には過去1ヵ月以内にオープンしたホームページか、1ヵ月以内に更新されたホームページが検索対象となり、それ以外のサイトはデータベースからどんどん抹消することによって、サーチエンジンの鮮度を保っております。

「Lycos」
 Yahooについで独自ディレクトリを開始しました。以前はロボット型のイメージが強かったのですが、現在はロボットはアウトソーシング。WisNutを採用しています。「全て」で検索すると、Lycosが提供するコンテンツ、ニュース記事、Lycos独自ディレクトリ、WisNutの順で検索結果表示されます。ディレクトリー掲載はYahoo同様、難易度が高いようです。

「All About JAPAN」
 リクルート・アバウト・ドットコム社が運営するディレクトリサービスです。かなり細かく仕切られたカテゴリ内にそれぞれ専任のガイドがいて、その方がディレクトリとコミュニティを形成するといった斬新なポータルサイトです。登録は自分の該当するカテゴリーに飛んでエディターに申請します。掲載されるかどうかはガイドの一存です。カテゴリー一覧はこちらです。

LookSmart「Submit-a-Site」登録審査サービス
 現在では左の9つのサイトがLooksmartのディレクトリサービスを採用しています。ディレクトリー以外のページ検索はGoogleなど、それぞれのサイトが自由に提携して使用しております。ディレクトリーの方はLooksmartのエディターが勝手に登録するか、Yahooの「ビジネス・エクスプレスのように所定のお金を払って掲載依頼するの、どちらかしか方法がありません。登録審査費用は\32,000で初期費用のみで、何回もチャレンジできます。アイコンや電話番号を付加するサービスも用意されています。詳しくはページをご参照ください。
ロボット型検索エンジン攻略でアクセスアップ
 今まで上で述べてきたように、昨今の大手ポータルサイトは自由に登録もままならなくなってきています。登録されるようになるにはサイトにコンセプトやオリジナリティ、制作技術のいずれも必要になってきます。それがない場合はお金が必要になります。
 又自由に登録できる「goo」「infoseek」「google」にしても、キーワード検索された場合に上の方に表示されないとなかなかサイトに訪問者を獲得できません。このページではロボット型検索エンジンで上位に表示されるノウハウが豊富に示され、活発に情報交換されています。


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